クレンジングやメイク関連製品を作り上げるポイントとは?
化粧品開発に携わるプロの方々に語っていただきました。
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クレンジングやメイク関連製品を作り上げるポイントとは?
化粧品開発に携わるプロの方々に語っていただきました。
メイクアップ製品における色調整の実態
メイクアップ製品において最も重要な要素の一つである「色」。その色と「粉体」の制御こそが製品の出来を左右するのだという。
磯山:「粉体はとてもデリケート、些細な要因で大きな変化が起こります。手作業で、同じ色素粉末を同量配合して混ぜ合わせても、同じ色になることはありません。これは、混ぜる順番、撹拌力(混ぜる力)や対流、湿度などによって色素粉末が微妙に変化しているからです」
ピックアップしたのは、ベースメイクの主役とも言えるリキッドファンデーション。ここで使用されるのは主に4色(赤、黄、黒、白)の色素粉末(酸化鉄、酸化チタンなど)であり、それらを油相に分散させる形で色調整を行うのだそう。その際も、油の種類によって色の出方は全く異なるのだという。
磯山:「リキッドファンデーションの処方上、何種類もの油を使用する中で1種類でも変われば色の出方は異なります。まさに色は生き物なのです」
処方設計においては使用感イメージを念頭におき、安定性を考慮。その上で色素の最適な分散を精査、試作を繰り返すことによりイメージにあった仕上がりを目指しているのだそう。
肌の色は人それぞれ異なる。発色、色持ち、使用感など、その人を一番美しく見せるメイクアップ製品の裏には「粉体」と「色」が大きく関係していた。
良質なクレンジング製品のポイント
小嶋:「クレンジングの最大の目的はメイクを完璧に取り去ることです。メイク落としが不十分な状態で、どんなに良い化粧品を使用しても、その性能は発揮できません。スキンケアの第一歩として、クレンジングはとても重要な工程になります」
近年のメイクアップ製品は化粧持ちに富んだものが増えている反面、落としづらくなっているのが現状である。それに相応した高いクレンジング力と、肌への優しさを兼ね備えたクレンジング製品が求められている。
小嶋:「クレンジング機能に関するポイントはメイクとの馴染み≠ニ洗い流し性≠フ2つがあります。メイクによく馴染み、より少ない摩擦力で浮かせ、乳化することで簡単に落とすことができる製品づくりを目指しています」
洗い流し性≠ノ関しては一般的にあまりフォーカスされていないが、クレンジング機能において、とても重要になるのだそう。
小嶋:「例えば、メイクを馴染ませ浮かすのは油だけでも可能です。しかし、いざ水で洗い流すとなると、油は水と馴染まないため肌に再付着してしまいます。そこに活性剤が入ることで、乳化し、洗い流すことができるのです」
洗い流し性≠より良くするには、活性剤の最適な選択による、洗い流し時の乳化粒子の大きさも鍵となる。乳化粒子が大きいほど、肌との接触面が増え、再付着しやすくなる。反対に、粒子が細かいほど絡め取った汚れがスムーズに肌から離れて洗い流し性≠ェよくなるというわけだ。
使用するメイクアップ製品によって、クレンジングの性能も変化する。ウォータープルーフ、ラメ入り、ティントタイプなど、色とりどりのメイクアップ製品をより楽しむために、最適なクレンジング製品選びが何よりも大切なのである。
基本的にはエモリエント力の高い植物油が中心でツヤがありリッチな使用感。軽くて分散性の良いエステルと組み合わせることで滑らかさと均一さを感じます。乳化剤の一つとして水酸基(-OH)を末端に多く持ち、粉体の漏れ、抱水性に優れているポリグリセリン脂肪酸エステルを使用しており、酸化チタンによる高いカバー力ながら、分散が良く粉っぽさを感じません。保湿、保護性能と機能性を両立した処方ですね。
#Belle Kosmetik(シャープベル)
■アブソルトBBクリーム
まず感じるのは発色の良さとツヤ感。干渉色により、光が当たる角度によって様々な顔を見せてくれます。明るい発行ながらヘイズ(曇り度)の高い粉体との組み合わせによりギラつくことなく優しさのある発色となっています。またパウダー状ですが、バインダーと呼ばれるオイルを粉体にコーティング、あるいは吸油させることにより、しっとり感と発色のコントロールをしています。バインダーの選択により、くすみの無いツヤ感の持続性を演出していますね。
Leanani(レアナニ)
■ジュエル リノ チーク コキオピンク
被膜形成剤としてソフトな使用感かつ持続性に優れたものを使用しており、多価アルコールとのバランスにより滲まずにキレイなラインとなっています。カーボンブラックを使用したまさに漆黒の大人びた印象を持つきれいな発色ですね。育毛効果の期待できるペプチドも配合されていて、まつ毛のケアが同時にできるのも良いですね。
SPA treatment(スパトリートメント)
■ビューティーラッシュ アイライナー
それぞれ洗浄性、起泡性に特徴のある4種の脂肪酸を中和することにより石鹸を生成し、洗浄成分の主としています。また、他のマイルドな両性、非イオン性の活性剤と組み合わせることにより弾力があり泡持ちの良いきめ細かな泡となっています。NMF(天然保湿因子)であるPCA-Naなど数種類のアミノ酸や、保湿感の高い糖類を数種配合しており、洗い上がりのつっぱりが少なく保湿感のある洗い上がりとなっています。
GRACE Resha(グレースリシャ)
■エンザイムウォッシュ
親水基の重合度が程よく、様々な油との相溶性が高く、メイクを浮かせる点に優れた活性剤を使用しています。増粘、感触改良として一部カチオン化したキサンタンガムを使用しています。これは近年発売されたばかりの新しい原料で従来のキサンタンガムと比べ曳糸性(糸引き)が少なく、ぬるつかずに良好な延び感を付与しています。水が主体の場合、通常配合しづらい油溶性のビタミンをカプセルに内包する形で配合しており、見た目も感触も楽しめ、クレンジング力を損なわずにビタミンを補うことができますね。
SPALIA Ki・N・Bi(スパリア キンビ)
■クレンジングジェル
いくつかの活性剤の組み合わせによりバランスをとっていますね。それぞれに役割があり、メイク馴染みを向上させるもの、水で洗い流す際の自己乳化力(弱い力で乳化できる)に優れたもの、洗い流す際の水の取り込みを向上させるものなどがバランス良く配合されています。保水能力の高いグリコシルトレハロースを配合することで洗い上がりのつっぱりも感じません。水は全て海洋深層水を使用しているというところにもこだわりを感じます。
Cell Care(セルケア)
■GFプレミアム 炭酸クレンジング