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BEAUTY INSIDER -業界を動かす者たち-Vol.5


松瀬雅子さん アイラッシュ&アイブロウサロン「MIRROR」オーナー

【松瀬雅子さんプロフィール】
アイビューティー協会理事/株式会社OSM 代表取締役/アイラッシュ&アイブロウサロン「Lashes by M」「MIRROR」オーナー

ナチュラルで品のある仕上がりと、持続性に優れたカールがSNSで注目され、一躍人気アイリストに。薬剤の種類に左右されない独自のラッシュリフト技術が高く評価され、NEEC(日本まつげエクステコンテスト)審査員やアイビューティー協会理事を務める。人材育成にも力を注ぎ、講師としても活躍している。

今回のゲストは、アイリストの松瀬雅子さん。雅子さんは、「束感がありつつ、ナチュラルで上品。圧倒的にモチが良い」独自のラッシュリフト技術がSNSで注目を集め、一躍人気アイリストになりました。開業からわずか3か月で予約がいっぱいになり、その後5年間、ずっと満席の状態が続いています。

業界内の信頼も厚く、アイビューティー協会の理事や、NEEC(日本まつげエクステコンテスト)審査員も務めている雅子さんですが、サロンの初出店の直後は、顧客ゼロだったと言います。果たして、雅子さんは、どのように道を切り開いていったのでしょうか――。

顧客ゼロからのスタート3か月でサロンの予約がいっぱいに

―雅子さんは、2019年に1店舗目のアイラッシュサロン「ラシェス バイ エム」をオープンされました。
雅子 今思うと、無謀だったなと思うのですが、「私ならできる」と思って、勢いで開業してしまいました。自分の技術に過信があったと思います。最初の1か月は、お客様が3人しかいなくて、全員、私の知り合いでした。皆さん、優しいから来てくれた方で。

―顧客ゼロだったのに、オープンして3か月後には、予約が取れないサロンに成長しました。何か、工夫されたことはありますか?
雅子 ミニモで0円でモデルさんを募集して、インスタでまつげパーマの写真を毎日投稿していたら、1か月後くらいに反応がどんと返って来たという感じでした。

―インスタ集客に成功した?
雅子 当時、まつげエクステのサロンは多かったのですが、まつげパーマのサロンは少なくて。インスタにまつげパーマの写真を載せたら、すごく反応が良かったので、嬉しくて続けてみたら…お客様に来ていただけたという感じでした。運もあると思います。

―その時から、ずっと予約がいっぱいの状態ですか?
雅子 はい。リピートしてくださる方が多いので、それから5年間、お客様の新規募集はしていないです。皆さんに、必要とされていると感じられて、とても嬉しいです。



―2020年からは、講師としての活動もスタートされました。講師業もやろうと決めた、きっかけは何ですか?
雅子 私は、インスタからのお客様が多かったので、写真の加工の仕方とか、フォロワーを増やす方法を教えて欲しいという人が周りに多かったので、インスタ集客のオンラインセミナーを始めたのが最初です。その後、翌年くらいから、まつげに関するセミナーも始めました。

―今も、インスタ集客のセミナー講師はされていますか?
雅子 今は、まつげに関するセミナーのみです。私が開業した時と比べて、インスタ運用が上手いサロンも多くなったと感じますが、バズると何十万回と再生されるといった、SNSのバズりシステムの基本は変わってないと思います。だから、SNSには、今もチャンスがあると思います。

まつげカールの持続力は薬剤の種類ではなく手技で決まる

―雅子さんのラッシュリフトは、ナチュラルまつげ〈束感がありつつ、ナチュラルで上品。圧倒的にモチが良い〉が特徴ですね。
雅子 私のモットーは、「まつげは主役ではなく、引き立て役」。お顔の中で、瞳の輝きを引き立てるような、ナチュラルなまつげが好きなので、さりげなく美しいまつげを目指しています。

―カールの持続力に優れていることでも定評があります。どのような技術で、実現しているのですか?
雅子 1本1本のまつげに、均等にカールをかけることが重要です。根元のリッジが揃っていれば、カールのもちが良くなります。リッジが揃っていないと、まつげが伸びてきた時に差が出ます。私のセミナーでは、均等にカールをかける技術をお伝えしています。

―薬剤の種類ではなく、手技によって、カールのもちを良くすることができる?
雅子 まつげへのダメージは、新しい種類の薬剤の方が少ないですが、カールをきれいに、長持ちさせられるかは、アイリストの技術次第です。昔からあるタイプの薬剤を使っていても、上手な方はいらっしゃいますし、最新の薬剤を使っているけど、うまくカールできないということもあり得ます。



生徒さんをずっと見守りたいから新しいサロンをオープン

―2024年に、2店舗目のサロン「ミラー」をオープンされました。新店舗をオープンした理由は?
雅子 まつげパーマに関する技術セミナーをやってきて、生徒さんのアフタフォローもできる範囲でしてきたけど、その後をずっと見守れるわけではないことに、もどかしさを感じていました。生徒さんに、自分のお店のスタッフになってもらったら、最後まで見届けられると思って、新店舗「ミラー」を作りました。

―「ミラー」のスタッフは、雅子さんの教え子なんですね。
雅子 5年間、1人でサロンをやってきたけど、人を育ててみたいと思ったんです。スタッフが担当したお客様が喜んでくれているのを見ると、私もとても嬉しいです。

―1店舗目のサロンと2店舗目のサロンで、コンセプトに違いはありますか?
雅子 「ミラー」は、白を基調にした可愛い感じのサロン。「ラシェス バイ エム」は、築50年の建物なので、古いけど、ほっと落ち着く感じのサロンです。

―「ミラー」と「ラシェス バイ エム」、どちらも吉祥寺でオープンした理由は?
雅子 もともと吉祥寺が好きなんです。都会過ぎず、田舎過ぎない、ちょうど良い感じ。渋谷や新宿より、少しだけゆっくり時間が動いているような雰囲気が好きです。だから、私たちのサロンにも、気軽に来て欲しいです。

―雅子さんの、今後のご予定は?
雅子 今、「ミラー」には、スタッフが3名いて、今後も数名増える予定です。もう少ししたら、「ミラー」はスタッフたちに任せて、私は、「ラシェス バイ エム」に戻って、「ラシェス」の方は、私の個人サロンにしたいと思っています。


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